臨床研究について

当院の画像診断装置を用いて行っている研究課題について以下に開示しています。
主として、一般的に行われている画像診断撮影について、よりよい撮影方法を探索する研究を行っています。
研究方法としては、観察研究、遡及的研究、模擬人体モデルなどを用いた研究が主体です。
遡及的研究とは、既に検査を受けられた患者さんの画像について画質評価や実効被ばく量の評価を行う研究です。
個人情報の匿名化は厳重に行いますのでご安心ください。(画質評価などの際には個人情報は匿名化します。研究成果の公開の際には改めて個人情報の匿名化を確認します。)
*なお、研究への参加に同意されない方はご連絡ください。

2020年5月13日水曜日

研究課題名「胸膜癒着に対する呼吸ダイナミックCTによる診断能の検討」


研究課題名「胸膜癒着に対する呼吸ダイナミックCTによる診断能の検討」

 本研究はご本人から文書同意を頂いた前向き研究として行いました。2020年5月現在、研究のための検査は終了しており、結果の解析を行っています。

1.研究の名称及び当該研究の実施について研究機関の長の許可を受けていること
 この研究の名称は「胸膜癒着(きょうまくゆちゃく)に対する呼吸ダイナミックCTによる診断能の検討」です。琉球大学医学研究科放射線診断治療学講座が主管となる研究であり、琉球大学の倫理審査委員会の承認、琉球大学長の許可を得ています。

2.研究機関の名称及び研究責任者の氏名
 研究代表者(責任者)は、琉球大学医学研究科放射線診断治療学講座、山城恒雄(やましろつねお)講師です。共同研究機関として、大原綜合病院放射線科(責任者:森谷浩史副院長)、滋賀医科大学放射線科(同:永谷幸裕助教)、大阪大学放射線科(同:本多修講師)が合同して研究を行います。各施設においても、それぞれ倫理審査委員会の承認と許可を得ています。

3.研究の目的及び意義
 「呼吸ダイナミックCT(深呼吸をしながらCTを撮影する方法)」は、肺の表面と、肋骨(ろっこつ)の内側にそれぞれ存在する「胸膜(きょうまく)」と言われる膜に、異常な癒着(ゆちゃく=くっついていること)が生じているかを観察・評価する検査法です。10年ほど前から、臨床上、必要とされる際に行われています。胸膜の癒着は従来の胸部CTや他の画像検査では観察がほぼ不可能で、呼吸ダイナミックCTのみで観察できる所見です。強い癒着が存在すると、外科手術の際に執刀医の先生が癒着をはがす操作を行わないといけないため、執刀医の先生には非常に重要な病的所見です。しかし、どの程度正確に胸膜の癒着が診断できるかを検討した、まとまった報告がありませんので、「呼吸ダイナミックCTによる胸膜癒着診断能」を明らかにすることを目的として本研究を計画しました。研究成果は、今後のより安全な外科手術のために役立てられます。

4.研究の方法及び期間
これから予定されているCT検査で「呼吸ダイナミックCT」を行います。これは、あなたの肺の動きや病気の影響を診断し、今後の治療方針を決定する上で必要な検査です。
本研究に同意いただける場合、あなたのCT画像を全国集計の一部に加えさせていただき、呼吸ダイナミックCTがどの程度胸膜癒着を診断できるのかを検討します。(合計300名の患者様を目標としています。)
 本研究の研究期間は、琉球大学倫理審査委員会がこの研究を承認した日(20171010日)から、2020331日までです。

5.研究対象者として選定された理由
 本研究は、「これから大原綜合病院で呼吸ダイナミックCTを含めたCT検査をお受けになる患者様」全員を対象としています。

6.研究対象者に生じる身体的負担、予測されるリスク、及び利益
 撮影した画像は、あなたの肺の動きや病気の診断、今後の治療方法を決定する情報となります。
 「呼吸ダイナミックCT」による放射線被曝は、約5-6mSvと予想されます。この放射線被曝(ひばく)は、国際放射線防護委員会(ICRP)が公表している、一般的な胸部CTの際の放射線被曝(約9.4mSv)を下回り、直ちに健康被害をもたらすような過剰な放射線被曝ではありません。ただし、このような軽微な放射線被曝が、将来にわたってどのような影響を人体に及ぼすかに関してはほぼ未解明であり(確率的影響と呼ばれます)、今回の「呼吸ダイナミックCT」のリスクに関しては(ほとんど存在しないものと考えられますが)「全く存在しない」とは断言できません。
 本研究に同意いただける場合、撮影画像と胸膜癒着の有無に関する情報は共同研究施設の患者様のデータと併せて解析します。その際に個人が特定される情報はすべて削除されます。

7.研究に同意しないという選択肢があり、研究に一旦同意してもいつでもこれを撤回できる権利があります。
 本研究への同意・不同意は患者様の自由意志に基づきます。また一旦同意いただいて、文書にご署名を頂いた後であっても、いつでも同意を撤回して頂いてかまいません。ただし、解析が終了し、学会発表・学術論文の準備が始まった後では、お一人のデータのみを削除することが難しくなるため、同意の撤回ができなくなる場合があります(下記連絡先までご相談ください)。

8.研究に同意しないこと又は同意を撤回することによって、不利益はありません。
 本研究に同意いただけない場合、あなたの「呼吸ダイナミックCT」データはこの研究に使用しません。あなたの今後の診療において不利益をこうむることはありません。また、一旦同意された後に同意を撤回される場合にも、患者様が不利益をこうむることはありません。

9.研究に関する情報公開の方法
 研究の進捗状況、学会や論文としての発表等に関する情報は、琉球大学医学部附属病院放射線科のホームページで公開します(http://www.ryukyu-radt.com/)。

10.研究計画書及び研究の方法に関する資料を入手又は閲覧できます。
 本研究に同意いただいた患者様は、他の研究対象者等の個人情報等の保護や、本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書等の資料を入手または閲覧していただくことが可能です。「研究計画書」や研究の方法に関しての情報・資料をお知りになりたい方は、下記「14.本研究に関するご質問・ご相談等への対応」に示します、琉球大学大学院医学研究科放射線診断治療学講座の連絡先までご連絡ください。なお、その際には患者様が本研究に同意いただいたか再確認の上で回答し、当講座より郵送やEメール等で研究計画書・各種資料をお送りいたします。

11.個人情報の保護・取扱い
 本研究に同意いただいた場合、撮影されたCT検査データや、臨床検査・治療所見など、個人名や当院での患者番号などを削除し、「匿名化された情報(どの研究対象者の試料・情報であるかが直ちに判別できないよう、加工又は管理されたもの)」として主管施設(琉球大学放射線診断治療学講座)にて管理します。学会発表時や論文作成時に、患者様の個人名等が漏洩することはありません。
 また、この研究において収集した、対象患者様の情報は、厚生労働省「臨床研究に関する倫理指針」に基づき、対象患者様ご本人または代理人に対して以下の手続きで開示いたします。
受付窓口: 琉球大学大学院医学研究科放射線診断治療学講座(お問合せ電話098-895-1162
   *まず、お電話で患者様が研究対象者に該当しているかお問合せ下さい。
受付方法: 当講座への来訪のみ(来訪が困難な場合はお問い合わせ時にご相談ください)
申込者の範囲: 対象患者様本人、法定代理人、任意代理人(原則として確認のための書類をご提示頂きます)
手数料:開示に関する手数料は無料です。
開示内容:本研究において対象患者様に関して収集した全データ(当講座にて閲覧頂きます。写しをお持ち帰りになることも可能です)

12.収集した情報の保管及び廃棄の方法
 CT検査データや臨床検査・その後の治療所見などの情報は、上記の通り匿名化した上で、紙媒体でまとめた情報に関しては琉球大学放射線診断治療学講座の施錠可能なロッカーで、またCT検査データに関しては、放射線診断治療学講座内で管理される解析用の専用コンピュータに一括して保管します。本研究において収集したこれらの情報は、研究期間満了日の2020331日から3年間経過した、2023331日まで保存するものとします。ただし、下記の通り別の研究にデータを二次利用する場合には、当該研究の研究期間が満了した日から3年後まで保存するものとします。その後保存期間が満了した後に、紙媒体で保存されている情報に関してはシュレッダーにて裁断・破棄、その他CT画像などの電子データに関しては解析用のコンピュータ等から削除します。

13.利益相反に関するお知らせ
本研究は、琉球大学放射線診断治療学講座とキャノンメディカルシステムズ社との共同研究契約に基づいて、同社より提供される共同研究費を研究資金とします。なお研究代表者(山城恒雄講師)含め、個々の研究者はキャノンメディカルシステムズ社との間に個人的な利益相反は有しません。また、本研究を遂行するに当たり、キャノンメディカルシステムズ社からはソフトウェアの無償提供等の技術的な支援を受けます。また、一部の患者様においては、匿名化されたCT検査データ、および治療時の胸膜癒着情報を、ソフトウェアの精度向上ならびに将来のさらによいソフトウェア開発のためキャノンメディカルシステムズ社に提供いたします(患者様の氏名が同社に伝わることはありません)

14.本研究に関するご質問・ご相談等への対応
 本研究への同意・その撤回等も含め、ご質問などがあれば下記琉球大学放射線診断治療学講座までお問合せください。
 琉球大学大学院医学研究科 放射線診断治療学講座
 郵便番号903-0215 沖縄県西原町上原207 TEL:098-895-1162FAX:098-895-1420
 
15.本研究に参加されることによる、経済的ご負担または謝礼はありません。
 本研究に同意いただいた場合、患者様にお支払い頂く追加の検査料などは必要ありません(通常の健康保険診療としての検査料はお支払いいただきます)。また、一切の金銭的謝礼もお支払いできません。

16.他の代替検査法に関して
 呼吸ダイナミックCTに代わり得る「胸膜癒着判定」検査法は存在しません。

17.研究実施後における特別な医療の提供に関して
 呼吸ダイナミックCTは通常行っている診療行為です。直接的な副作用・健康被害等が生じる検査ではなく、研究実施後の特別な医療の提供は行いません。

18.研究の実施に伴い、健康・疾患に関する重要な知見が得られた場合の対応
 呼吸ダイナミックCTを施行したことによって、主な研究目的である胸膜癒着以外にも、様々な病的所見が観察される可能性があります。その場合は、放射線科担当医が通常の胸部CTの読影結果を含めて、直接説明します。また、他の診療医に情報が伝わるように「画像診断報告書」の中にその内容を記載します。

19.本研究によって生じた健康被害に対する補償の有無
 本研究における「侵襲」はCT撮影による5-6mSv相当の放射線被曝です。現在の医学的知見では、この程度の医療被曝で直接的な健康被害は発生しないものとされています。しかしながら、現時点での医学的知見からは予測できない健康被害の発生を考え、琉球大学および他の共同研究機関3施設を含めた臨床研究保険に加入し、不測の健康被害の補償への備えとします。

20.収集したCT検査データ等の二次利用に関して
本研究に同意いただいた場合に撮影される「呼吸ダイナミックCT」から得られる情報は、世界的に見ても極めて先進性の高い生理学的データです。本研究での「胸膜癒着」の解析以外にも、さらに発展した解析・研究を行える可能性があります。肺や肋骨の呼吸運動に関しては未解明の点が多く、呼吸運動に関する解析が飛躍的に進むことが考えられます。
「胸膜癒着」の解析以外の二次的な研究を行う際には、別途研究計画書を作成し、倫理委員会の承認を得て行います。なお、患者様に改めてお電話をする等の追加の情報収集は行いません。

21.本研究におけるモニタリング・監査等の実施
本研究は琉球大学倫理審査委員会の承認に基づいて施行されますが、本学倫理審査委員会、および研究のモニタリング・監査に従事する者が、必要な範囲内において、患者様より収集した情報を第三者として閲覧する場合があります。その際には、患者様の匿名性・秘密が保全された状態で行われます。

平成3071
 琉球大学大学院医学研究科 放射線診断治療学講座 研究代表者:山城恒雄(同講座講師)
大原綜合病院 画像診断センター 分担研究者:森谷浩史(同副院長)

MRIにおける新生児静脈洞血栓症の所見と血液検査・臨床症状との相関に関して

1.課題名  MRIにおける新生児静脈洞血栓症の所見と血液検査・臨床症状との相関に関して

2.主任診療者所属
職名 大原綜合病院 画像診断センター
氏名 熊坂 由紀子
3.分担診療者所属(分担担当研究者)
       職名 大原綜合病院 画像診断センター
      氏名 山國 遼(非常勤医師) 森谷 浩史(センター長)
       職名 大原綜合病院 小児科 主任部長
    氏名 石橋 直尚
職名 放射線技師
氏名 高橋 幸広 斎藤 拓真 
4.診療行為等に関する実施計画の概要
当院で過去NICUにて撮像されたMRIをレビューし、静脈道内の異常信号の有無について検討する。血液検査所見などとの相関を検討する。
5.診療行為等の対象および実施場所
対象 臨床撮影症例
場所 大原綜合病院
期間 20181月~2020年1まで
6.診療行為等に置ける倫理的配慮について
既に行われた検査のレビューであるため、患者への追加の負担や不利益は発生しないと考えられる。

2019年5月18日土曜日

【研究課題名】医用データに基づいた呼吸中の換気と器官の動態に関するコンピュータシミュレーションの製作

【研究課題名】医用データに基づいた呼吸中の換気と器官の動態に関するコンピュータシミュレーションの製作
【研究の背景と根拠】呼吸は、内呼吸と外呼吸に分類される。内呼吸は、血液中の酸素を細胞内の二酸化炭素と交換(ガス交換)することである。外呼吸は、外気(空気)を肺胞内に取り込み(吸気)、肺胞内で血液を介して酸素と二酸化炭素を交換し(ガス交換)、二酸化炭素に富んだガスを大気中に排出(呼気)することである。吸気と呼気の過程を、換気と総称する。換気に関与する器官は、胸郭と胸膜ならびに肺胞と気道である。気道は、上気道(鼻腔と口腔、咽頭、喉頭)と下気道(気管、気管支)に区分される。換気に関連する器官の範囲は、顔面から上腹部(横隔膜)までの広大な範囲である上に、大部分は、骨組織(胸骨や肋骨など)に囲まれた含気器官である。そのため、医用画像では、換気中の器官の運動を可視化することは困難であり、換気中の器官の動態と呼吸機能との関連を検討することは、さらに困難であった。一方、わが国で開発された320列ADCTは、1回のスキャンで16cm幅の立体撮像が可能である上に、スキャン時間も0.3秒以下にすることができる。そこで、共同研究者の森谷らは、呼吸に同期させた連続スキャンによって、全肺呼吸動態撮影を行い、胸郭と気管、気管支の呼吸時の動態撮像(以下、呼吸ダイナミックCT)を可能にし、臨床に応用している(参考文献)。森谷らの研究により、換気中の下気道から胸郭ならびに気管支の動態の可視化が可能になったので、次の課題は、呼吸機能との関連の探求である。しかし、現状の機器では気管支より末梢の細気管支や肺胞の描出は不可能であり、新たな研究手法が求められている。そこで、本研究では、進展が著しコンピュータ技術を導入して、呼吸中の換気のコンピュータシミュレーションを製作する。呼吸中の換気のコンピュータシミュレーションが可能になれば、換気メカニズムが明確になり、加齢に伴う呼吸機能低下や慢性呼吸不全(COPD)などの病態解明、人工呼吸器の適正化さらに呼吸と嚥下の調節機構の解明に貢献すると考えられる。
【研究資料と資料提供施設、提供された資料の保管と廃棄】
1.研究資料と研究資料提供施設
 研究資料は、大原綜合病院画像診断センターで撮影した呼吸時のダイナミックCT(以下、呼吸ダイナミックCT)データである。呼吸ダイナミックCTは、1回転0.35秒・画像再構成約0.2秒の時間分解能をもつ撮像機器320列ADCT (Aquilion One®、キャノンメディカルシステムズ社製 )を使用し、被験者が5秒周期で呼吸を繰り返す間に、全肺野の動態を撮像して得られた4次元の呼吸動態データである。大原綜合病院では、数年前から主に肺がん患者の診断と治療を目的に、呼吸ダイナミックCTを撮像している。本研究の対象症例は、これらのうち呼吸ダイナミックCTと生理機能検査データの両方を対比できる30症例である。なお、本研究のための新たな症例の募集はしない。すべて過去の撮影データを使用する。
2.データの保管と廃棄
 匿名化されたデータを用いて武蔵野赤十字病院においてコンピュータシミュレーション製作を行う。研究材料(ダイナミックCTや肺機能検査データ)は、共同研究者のみが使用できる状態で武蔵野赤十字病院特殊歯科・口腔外科の部長室内で保管する。また研究終了後5年以内に匿名のまま、かつデータの再利用は不能の状態にして廃棄する。

【目的】本研究では、呼吸ダイナミックCTと呼吸機能検査データを活用して生体数理モデルを製作し、呼吸のコンピュータシミュレーションを製作する
【研究スケジュール】臨床研究倫理審査委員会承認後、呼吸ダイナミックCTデータの提供を受けてコンピュータシミュレーションを製作する。
【エンドポイント】30例の呼吸シミュレーションが完成した後、結果を学会等で報告し、peer reviewにて研究方法と結果の妥当性が承認されたときに終了する。終了予定は2021年3月31日である。
【研究方法】1.研究材料 呼吸ダイナミックCTと当該被験者の肺機能検査データについては、大原綜合病院の保有データを使用する。2.コンピュータシミュレーションの製作1)呼吸ダイナミックCTからの生体のモデリング 呼吸ダイナミックCTから得られる、胸郭と下気道の形状を時刻毎にモデリングする。細気管支と肺胞については、簡易版胸腔モデルまたは立方格子からなる肺胞モデルを製作する。武蔵野赤十字病院と東京理科大学工学部機械工学科山本誠研究室が担当する。2)気流解析 市販の気流解析ソフトまたは新たに開発するソフトを使って、吸気と呼気の気流解析を行う。東京理科大学山本誠研究室が担当する。3)呼吸シミュレーションの妥当性確認 気流解析結果を当該被験者の呼吸機能検査(スパイロメトリーなど)と対比してシミュレーションの妥当性を確認する。㈱明治の神谷哲氏の指導のもとに、武蔵野赤十字病院が担当する。
【予想される不利益】 過去のデータを使用してコンピュータ上で作業するため、心身や経済的な不利益は生じない。個人情報の保護について、連結可能な匿名化後のデータをコンピュータシミュレーション作成に活用する。コンピュータシミュレーション製作の作業者は個人情報に触れず、学会等での発表においても個人が特定できるような情報は公開しない。 本研究で使用するのは過去の臨床データであるため、被験者への謝金や交通費等の支払いはしない。
【有害事象への対応】 過去のデータを使用するので、該当しない。個人情報保護については、後述する。
【研究体制と役割の概要】本研究の研究代表機関は、武蔵野赤十字病院(代表 特殊歯科・口腔外科 部長 道脇幸博)である。共同研究施設である大原綜合病院画像診断センターの研究代表者は 森谷浩史(副院長兼画像診断センター長)、(株)明治の研究代表者は、神谷哲(技術開発研究所 G長)、東京理科大学の代表者は山本誠(工学部機械工学科 教授)である。大原綜合病院は、呼吸ダイナミックCTデータならびに当該患者の呼吸生理機能検査(スパイロメトリーなど)を提供し、武蔵野赤十字病院は、呼吸ダイナミックCTデータから胸郭や気管、気管支、肺の数理モデルの概要を製作し、東京理科大学は詳細なモデリングと気流解析を行い、解析結果と呼吸機能生理機能検査の結果を対比して、呼吸シミュレーションの妥当性を武蔵野赤十字病院と㈱明治が行う。
【研究費用】本研究に関して利益相反関係はなく、また㈱明治からの研究資金提供もない。

研究体制
【研究対象者等及びその関係者からの相談等への対応】相談等への対応の窓口は以下の通りである。
1)医療情報の取得と管理に関する相談 〒960-8611 福島県福島市上町6番1号 Tel.024-526-0300(代表)大原綜合病院画像診断センター センター長 森谷浩史
2)画像の活用やコンピュータシミュレーションに関する相談 〒180-8630 東京都武蔵野市境南町1-26-1 Tel.0422-32-3111(代表)武蔵野赤十字病院 特殊歯科・口腔外科 道脇幸博

【被験者用説明文と人権擁護のための方策】
大原綜合病院では、診療の一環として得た情報について、包括同意を得ている。したがって、診療外のデータ使用拒否を申し出ている患者情報については用いない。また、本研究は過去のデータを使用する研究であるため、新たに被験者同意を取得することが困難である。臨床研究のうち、患者への侵襲や介入のない診療情報等の情報のみを用いる研究に相当するため、国が定めた「オプトアウト」の指針に基づき、研究目的・実施について大原綜合病院・画像診断センター掲示板およびホームページにおいて公開し、拒否の機会を保障する。
データについては、大原綜合病院にて連結可能匿名化後に、武蔵野赤十字病院と東京理科大学でコンピュータシミュレーションのデータとして使用する。そのため、個人情報は大原綜合病院外には持ち出されず、公開もされない。

研究課題:「超高精細CTを用いた胸部の画質評価に関する検討」


研究課題:「超高精細CTを用いた胸部の画質評価に関する検討」

1.研究の概要および目的・方法
 課題名:「超高精細CTを用いた肺の画像評価に関する検討」
 概要:当院で稼働しているAquilion Presicionという最新のCTは、従来のCTと比較してより高精細の画像を撮ることが可能となりました。この研究では、この新しいCTを用いて胸部の病変などがどの程度詳細に見えるようになったのかを調べることを目的としています。
 具体的には、何らかの理由で胸部CTを撮影された患者様(例えば、検診の二次精査や肺腫瘍の術前評価など)のCT画像を集め、研究を行います。
 この研究のため、該当する患者様に対しては、当病院の受診歴があることに加えて、性別、年齢等の個人情報を収集いたしますが、このような個人情報は外部に漏えいすることがないように、匿名化した上で厳重に管理いたします。なお、当方より該当する個々の患者様へ、電話等での連絡や追加の聞き取り調査等を行うことは一切いたしません。
なお、当院受診時に18歳未満であった患者様は、この研究の対象にはならず、個人情報の収集は行いません。

2.研究責任者の職名、氏名
琉球大学医学部附属病院放射線科 講師 
   山城恒雄(やましろつねお)
大原綜合病院 副院長 画像診断センター センター長
   森谷浩史(もりやひろし)


3.研究実施期間
この研究は、琉球大学臨床研究倫理審査委員会の承認後、所属機関(大原綜合病院)の長の承認を受けた日(日にちは別途記載)から2020331日まで実施します。

4.研究に用いる試料・情報の種類
「情報」:患者様の性別、年齢、体格等の情報、および撮影された胸部のCT画像。
「試料」:血液等の生体試料は一切用いません。

5.情報を利用する者
研究責任者、および研究計画書で規定する共同研究者(琉球大学に所属する者のみが研究を行います)。

6.研究計画書及び研究の方法に関する資料を入手または閲覧できる旨(他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限られる旨を含む)ならびにその入手、閲覧方法
 この研究は、「琉球大学臨床研究倫理審査委員会(以下、倫理審査委員会と記載します)」の承認を受けた上で、所定の手続きに則って実施されます。研究責任者は倫理審査委員会に「研究計画書」を提出し、審査を受けますが、この「研究計画書」やその他研究の方法に関しての情報・資料は、研究対象となった患者様およびその代理人(法定代理人および任意代理人)は入手・閲覧が可能です。ただし、他の患者様の個人情報、および知的財産の保護等に支障がある情報に関しては、提供いたしません。
 研究対象となった患者様で、「研究計画書」や研究の方法に関しての情報・資料をお知りになりたい方は、下記「7.研究対象者等及び関係者からの相談への対応に関する情報」に示します、琉球大学大学院医学研究科放射線診断治療学講座の連絡先までご連絡ください。なお、その際には患者様が研究対象に該当しているかどうか、調査の上で回答し、当講座より郵送やEメール等で研究計画書・資料をお送りいたします。
 なお、研究対象患者様のご自身の個人情報の開示に関しては、下記「8.個人情報の開示に関わる手続き」に則って別に行います。

7.オプトアウトの保証
 この研究は、研究対象となった患者様およびその代理人(法定代理人および任意代理人)からのお申し出により、対象患者様を研究対象から外し、収集した個人情報の削除および解析データからの抹消を行うことを保証します(以下、オプトアウトと記載します)。ただし、例外として、研究対象患者様全例のデータ解析が完了し、学術論文の作成を開始した後は、オプトアウトはお受けできません。
 研究対象となった患者様で、オプトアウトを希望される方は、下記「7.研究対象者等及び関係者からの相談への対応に関する情報」に示します、琉球大学大学院医学研究科放射線診断治療学講座の連絡先までご連絡ください。なお、その際には患者様が研究対象に該当しているかどうか、調査の上で対応・返答いたします。

8.個人情報の開示に関わる手続き
 この研究において収集した、対象患者様の個人情報は、厚生労働省「臨床研究に関する倫理指針」に基づき、対象患者様ご本人または代理人に対して以下の手続きで開示いたします。
受付窓口: 琉球大学大学院医学研究科放射線診断治療学講座
      (お問合せ電話098-895-1162
   *まず、お電話で患者様が研究対象に該当しているかお問合せ下さい。
受付方法: 当講座への来訪のみ(来訪が困難な場合はお問い合わせ時にご相談ください)
申込者の範囲: 対象患者様本人、法定代理人、任意代理人(原則として確認のための書類をご提示頂きます)
手数料:開示に関する手数料は無料です。
開示内容:本研究において対象患者様に関して収集した全データ
(当講座にて閲覧頂きます。写しをお持ち帰りになることも可能です)

9.個人情報の利用目的の通知、個人情報の取り扱い方法
 「臨床研究に関する倫理指針」および「個人情報の保護に関する法律」に基づき、研究対象患者様への個別の通知に代わり、このホームページにて利用目的の公表を行うものとします。利用目的は上記「1.研究の概要および目的・方法」をご参照ください。
 また、本研究において研究対象患者様に関して収集した個人情報は、最終的に「匿名化されている情報(特定の個人を識別することができないものに限る)」として保存し、放射線診断治療学講座医局にて管理いたします。対応表は、医局内の施錠できるロッカーで管理し、論文作成時、また学会発表時には個人が特定できる情報は一切用いません。研究対象患者様に関して収集した個人情報は、第三者への提供、外部への委託等は一切行いません。

10.研究対象者等及び関係者からの相談への対応に関する情報
 本研究に関して、ご質問等がありましたら、以下までご連絡ください。
903-0215 沖縄県中頭郡西原町上原207
琉球大学大学院医学研究科放射線診断治療学講座(研究責任者 山城恒雄)
電話098-895-1162(講座直通)
FAX 098-895-1420(講座直通)